SDGs 17の目標

SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」について解説|私たちにできること

キーワード

  • 児童労働
  • 貧困の連鎖
  • 教育費の高騰
  • 不登校

抑えたい数字

  • 小学校教育を受けられない子の数、5900万人
  • 大学卒業までに公立で1000万円、私立で2300万円
  • 不登校児童数は約16万人
ムコパパ

こんにちは!
ムコパパです。

このブログではSDGsについて学んで実践できる情報を発信しています。

SDGsの目標4は「質の高い教育をみんなに」です。

日本にいると教育を受けることが当たり前になっていますが、世界では幼児・初等教育を受けられない子どもたちが問題となっています。

子どもたちが教育を受けられない理由は様々です。

  • 家が貧しいため親の仕事を手伝ったり家事をしなければならない
  • 学校がない、もしくは通うお金がない
  • 教師が足りない、もしくは教師がいない

教育を受けられないと、「字が読めない」「計算ができない」などが原因で就ける仕事に限りが生まれ、経済的困窮から貧困状態になってしまいます。

そして親となった子どもたちの子は、同じように教育を受けられずに貧困の連鎖を生んでしまいます。

教育の不足は経済的困窮につながり、負の連鎖のきっかけになる

一方日本でも、良い企業につくためには大学を卒業する必要があったり資格を取得する必要があったりと、教育資金の面で様々な問題があります。

家庭の貧富の差が、受けられる教育の質の差に直結しているのです。

SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」の達成のために、私たちにできることは以下の3つがあげられます。

私たちにできること
  • フェアトレード商品を買う
  • 外国語を学ぶ
  • 団体を支援する

まずフェアトレード商品を買うことで、不平等な取引に苦しむ生産者や、人手を補うため児童労働させられている子どもたちを救うことができます。

フェアトレード商品に関してはこちらの記事をご覧ください。

チョコレートを買って発展途上国の子どもたちを児童労働から守ろう|私たちにもできるエシカル消費【フェアトレード】 ムコパパ こんにちは! ムコパパです。 このブログではSDGsに何の興味もなかった僕が、 「我が子が安心して暮ら...

次に外国語を学ぶことで、海外に関心を持つきっかけになります。また現地の人たちとコミュニケーションをとれるようになり、文化や日常について知ることもできます。

そして、国内外で教育活動を行っている団体に寄付や支援をすることも、私たちにできるアクションのひとつです。

この記事では「質の高い教育をみんなに」を実現すために、私たちにできるアクションを紹介します。

ムコパパ

僕は最初はSDGsのことなど全く知らない、ごく普通のサラリーマンでした。
しかし我が子が産まれ、我が子が少しでも住みやすい地球を残したいと思い、SDGsを日々学んでいます。

この記事を読んでわかること
  • 世界の教育の現状
  • 日本の教育格差問題
  • 私たちにできる3つのアクション
娘・ワコ

一緒に学んでいきましょう!

目標4「質の高い教育をみんなに」のターゲット
  • 4.1 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
  • 4.2 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
  • 4.3 2030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手頃な価格で質の高い技術教育、職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
  • 4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
  • 4.5 2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
  • 4.6 2030年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
  • 4.7 2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
  • 4.a子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
  • 4.b 2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(IcT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界18で大幅に増加させる。
  • c 2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員養成のための国際協力などを通じて、資格を持つ教員の数を大幅に増加させる。

世界の現状【学校に行けない子どもたち】

ワコ

学校に行けない子どもたちはどのくらいいるの?

ムコパパ

日本の人口の半分近く、5900万人もいるんだ

2018年現在、学校が近くにない、先生がいないなどの理由で、小学校段階の教育を十分に受けることができない子どもたちが約5900万人いると言われています。

その多くは、サハラ砂漠より南のアフリカ州西アジア・南アジアに集中していて、特にアフリカ州では、実に3200万人の子どもたちが学校に通うことができません。

また、中学校や高等学校段階で見ても、世界全体ではおよそ6人に1人が中学校段階の教育を受けられず、およそ3人に1人が高等学校段階の教育を受けることができません。

教育を受けられない理由
  • 学校が近くにない
  • 先生がいない
  • お金がない
  • 家計のために働かなくてはならない
  • 兄弟の世話がある
  • 親が学校に行かせてくれない
  • 病気のため
  • 戦争や紛争のためにいけない

さらに幼児教育を受けることができない子どもたちが、1億7500万人以上いると言われています。

小学校に上がる前の年齢(3〜5歳)の子どもたちが幼児教育を受けられないと、小学校に上がってから学習についていけなくなったり、途中で学校をやめてしまったりする割合が高くなります。

  • 幼児教育を受けられない子ども…1億7500万人以上
  • 小学校段階の教育を受けられない子ども…5900万人以上(6~11歳の12人に1人
  • 中学校段階の教育を受けられない子ども…6200万人以上(12~14歳の6人に1人)
  • 高校段階の教育を受けられない子ども…1億7600万人(15~17歳の3人に1人)

教育を受けられないと貧困の連鎖から抜け出せない

小さい頃から学校に行けない子どもたちの存在は、深刻な影響を与えています。
読み・書き・計算」の基本的な教育を受けられないまま大人になってしまうと、経済的困窮につながりやすくなります。

まず文字が読めないことで、自分にとって必要な知識を得られなくなります。

文字が書けないと、言われたことを忘れないようにメモをとることもできません。

次に計算ができないことで、金銭の管理ができなくなります。

読み・書き・計算ができなくなると、収入を得るために必要な知識や技術を身につけることができず、肉体労働や簡便な作業などの収入が不安定な仕事にしか就けなくなってしまいます

ワコ

読み・書き・計算の基本的な教育は、生きるために大切なんだね

「女の子だから」という理由で学校に行けない

さらに、女の子への教育が保証されていない国や地域があります。

「女の子は家事をするものだ」「女の子は子育てをするものだ」という慣習が根強く残る地域では、女の子に教育は不要だとして学校に行かせてもらえません。

そうした地域では女の子はまだ年齢も身体も未成熟のまま結婚させられ、妊娠・出産が義務とされます。

命の危険が伴う出産や、乳幼児の世話などに備えて正しい知識がなければ、救えるはずの命も救えません。

ワコ

まだ子どものうちから結婚や出産だなんて、考えられない…

しかし女の子への教育が適切に行われれば、幼児の死亡率が下がること、早すぎる妊娠を減らすことにつながります。

また、教育を受けた母親の子どもは、母親が教育の重要性を理解しているため、学校に通う可能性が高くなります。

日本の教育の現状

ワコ

日本には義務教育があるけど、日本の教育に問題はないの?

ムコパパ

学歴や就職が、家庭の貧富の差で決まってしまうなど問題はあるんだ

日本では義務教育が整備され、就学率がほぼ100%になっています。

ですから「質の高い教育をみんなに」と言われても、イメージが湧きにくいかもしれません。

しかし、日本にも課題が存在しています。

「質の高い教育をみんなに」という目標を実現するために10の具体的ターゲットが定められています。

この中の一つに「2030年までに、すべての人が、男女の区別なく、無理なく払える費用で、技術や職業に関する教育や、大学をふくめた高等教育を受けられるようにする」というのがあります。

家庭にのしかかる教育費

高等学校以上は授業料などの学費負担が発生します。

授業料以外でも、標準服の費用や修学旅行などの費用も負担しなければなりません。

大学では奨学金を借りる学生が少なくありませんが、就職できてもできなくても、借金を背負って卒業しなければなりません。

高校以降にかかる費用の一例
  • 通学のための交通費
  • 部活動費
  • 修学旅行積立
  • 大学受験料
  • 奨学金

このように子どもの学歴や就職先は、家庭の経済によって左右されてしまう現実があるのです。

一般的に子どもが大学卒業までに負担する教育費は公立で約1,000万円、私立だと約2,300万円と言われています。

勉強をしても良い会社に就けるとは限らない

また別のターゲットには「2030年までに、働きがいのある人間らしい仕事についたり、新しく会社を起こしたりできるように、仕事に関係する技術や能力を備えた若者や大人をたくさん増やす」というのがあります。

最近、「ブラック企業」と呼ばれる業種が増えてきています。

「ブラック企業」では、長時間残業や休日出勤、過度なストレスにさらされるなど、とても人間らしい仕事をしているとは言えない現状があります。

そのために精神に病を抱えてしまったり、最悪の場合自ら命を絶ってしまうこともあります。

学んだ技術を活かせたり、働きがいのある仕事に就くことは、教育の質とともに高くなるべきだとするのがSDGsの目標4の中に組み込まれているのです。

不登校になる子どもたち

他にも、不登校の児童生徒が増加しています。

子どもが不登校になる原因は次の3つが主に考えられます。

不登校になる原因
  • いじめ…学校に行きたくなくなってしまう
  • 学業不振…授業や勉強にやる気がもてなくなってしまう
  • 家庭環境…安心して学ぶことができなくなってしまう

子どもが一度不登校になると、元通りの生活に戻ることはかなり困難です。

生活リズムが崩れたり、社会性を育む機会が奪われたりするからです。

授業に参加して学ぶこともできなくなるので、学力の低下が避けられません。

その結果「質の高い教育をみんなに」からほど遠い状況が生まれてしまうのです。

引用:文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
ワコ

不登校の子どもの数がどんどん増えているね

ムコパパ

原因はいじめなどの学校側の問題よりも、家庭環境のストレスなどが多いんだ

私たちにできること3選

SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」の世界と日本の課題を解決するために、私たちにできることが大きく3つあります。

私たちにできること
  1. フェアトレード商品を買う
  2. 語学を学ぶ
  3. 団体を支援する

フェアトレード商品を買う

まず、海外の子どもたちを救うためにできることは「フェアトレード商品を買う」ということです。

フェアトレード商品とは、チョコレートやコーヒーなど、原材料となるものが主に発展途上国で生産されている商品のうち、不平等な取引を受けずに製造されたものに対して認定される【フェアトレードマーク】が張られた商品のことです。

フェアトレード商品を買うことは、発展途上国の生産者の収入や人権を守ることにつながります。

生産者の収入の公平性が保証されれば、原材料の生産現場で安い人件費で働かされる子どもを助けることになります。

フェアトレード商品についてはこちらをご覧ください。

チョコレートを買って発展途上国の子どもたちを児童労働から守ろう|私たちにもできるエシカル消費【フェアトレード】 ムコパパ こんにちは! ムコパパです。 このブログではSDGsに何の興味もなかった僕が、 「我が子が安心して暮ら...

語学を学ぶ

興味のある外国語を学ぶ中で、海外に目を向ける機会が生まれるはずです。

可能であれば留学をしたり旅行をしたりして、現地の人たちと交流するとよいでしょう。

コミュニケーションをとることで、海外の文化や価値観に触れることができ、日本との違いを体感することができます。

団体を支援する

「質の高い教育をみんなに」を実現させるために様々な団体が取り組みを進めています。

アフリカ・ニジェールの「みんなの学校プロジェクト」

アフリカでは、

  • 学校に通わせても学ぶことがない
  • 先生が授業をしっかり行ってくれない
  • 学校へ行っても給食がない

などの理由で、保護者が子どもを学校に通わせないことが少なくありません。

そこで、学校のスタッフ、保護者、地域住民が一体となって、自発的に学校運営の質を改善する「みんなの学校プロジェクト」という取り組みが、ニジェールを中心に進められています。

具体的には、

  • 自習ドリルを作成して、家庭と地域で連携して補習を行う
  • 読み書きが不十分な場合、サポート体制を強化する

など、子どもの学力向上に向けた取り組みが進められて、成果が上がっています。

YAMAHAの音楽教育「スクールプロジェクト」

音楽業界のYAMAHAは、楽器を演奏したことのない子どもたちのために、楽器の提供や指導法の普及に努めることで、「質の高い教育をみんなに」提供することにつなげています。

YAMAHAが自ら保育園を設立して子どもたちに質の高い教育を提供するとともに、現地スタッフの教育も行うことで、より多くの人が質の高い教育を受けられるように取り組んでいます。

高校生向け学習プログラム「カタリ場」

カタリ場は、ボランティアスタッフが高校生対して主体的に学ぶ場を設ける活動をしています。

スタッフは学生を中心としており、言わば高校生たちにとって「先を行く先輩方」です。

「自分たちの小さな行動で社会を変えられるんだ」と高校生たちの心に火を灯すことを目的としています。

ムコパパ

カタリ場ではボランティアスタッフのほか、支援金の募金も行っています。

まとめ
  • 途上国では家事や仕事に縛られて学校に行かせてもらえない子どもがいる
  • フェアトレード商品を買うことで途上国の子どもたちに学びの機会をつくることができる
  • 団体を通じて、教育費不足のために教育を受けられない子どもたちを支援することができる
ムコパパ

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
これからも一緒にSDGsについて学んで行動していきましょう!

ワコ

まずはできることから!
できそうなことから!

ムコパパ

SDGsを学ぶには、こちらの書籍がオススメです。小学生でも分かりやすく、大人でも体系的にSDGsを学べます。

ワコ

この他にもSDGsに関する書籍を紹介しています♪
下記のリンクを是非読んでみてください!

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