知る!SDGs

SDGsをより深く理解する|特性3つで説明できる他のエコ活との違い

  • SDGsって結局今までのエコ活と何が違うの?
  • 要は環境を守ろうってこと?
  • 今までの人権問題と何が違うの?

SDGsのことを学んでいくと、様々な疑問が浮かんでくると思います。

結局のところ節電ゴミ削減人権を守ろうというところに行きついてしまい、今まで行われてきた活動と何が違うのかわからない

私たち個人ではどうしようもない問題ばかりで寄付やボランティアしかできないけど、それって本当にSDGsなの?

今回の記事を読んでいただけたら、きっとそれらの疑問が解消することでしょう。

SDGsはSDGsにしかない3つの特性があるのです。

その特性について深く掘り下げていけば、自身のとっているアクションが果たしてSDGsの目標達成に貢献することなのかが明白になります。


1. SDGsの3つの特性「普遍的」「不可分」「変革的」

SDGsは、2030年に向けた全人類の共通の目標です。

どこかの国の独りよがりな開発目標でもなければ、大企業だけ頑張ればよいというわけでもありません。

アジアもアフリカも、低所得国も高所得国も、北半球も南半球も全員ひっくるめて将来に渡って持続可能な地球にしていこう!という目標がSDGsなのです。

SDGsには、その先駆けとなる世界的活動があったことをご存知でしょうか?

2000年にスタートし、2015年まで8つの目標を達成しようと先進国主導で行われたMDGsです。

MDGsは、先進国が新興国へ資金や開発援助をすることが主な主旨でした。

しかしそれだけでは達成できない目標が残ったのです。

SDGsではその残された課題に向けての目標を盛り込んだ結果、3つの特性を持つに至りました。

  • 普遍的である。
  • 不可分である。
  • 変革的である。

順番に解説していきましょう。


2. 3つの特性の説明

普遍的である

普遍的である、というのは簡単に言えば「特殊ではない」ということです。

SDGsは先進国も新興国も、全人類まとめて目標を達成しよう!というのがねらいです。

もちろんそのねらいは国内、国家間の問題にも目を向けたものになっています。

国内の問題例
  • 低所得世帯と高所得世帯格差
  • 電力や水道などインフラが整った地域と整っていない地域の格差 …etc
国家間の問題例
  • 主義の違い
  • 信仰の違い
  • 資源の豊かな国とそうでない地域
  • 周辺諸外国との交流で発生する不利益や不平等

SDGsは「先進国の問題」や「新興国の問題」といった、ひとくくりにできない問題を解決することが目標です。

つまり全人類で取り組むことによって、その目標や達成後の状態は普遍的なものである、ということが言えるのです。

不可分である

「不可分」とは、「分けて考えることができない」ということです。

SDGsの目標はひとつひとつが独立しているわけではなく、複雑に絡み合っています。

2030年の目標達成のためには、包摂的な取り組みが必要となるということです。

学校でのいじめを例にしてみましょう。

あるクラスが、今年の目標に「イジメゼロ」を掲げたとします。

クラスで発生しているイジメがSNSやネットを中心にしたものだとします。

これらの根絶のためには、SNSに誹謗中傷を書き込ませない仕組みや、そもそもスマホを持たせない・持たせても監視の目を光らせるといった仕組みが必要になります。

教師や保護者、アプリの開発者、政府などを巻き込む必要があるかもしれません。

そのイジメの背景には「貧困」や「社会格差」「親の職業差別」「ジェンダー問題」などが隠れている場合があるかもしれません。

すべての目標が少なからず複雑に絡み合っている場合がほとんどということです。

このことからも17の目標が不可分であり、特定の目標だけ達成すればよいというものではない。ということが言えます。

変革的である

SDGsの目標は、地球全体をターゲットとしたことに革新的な価値があると言えます。

国境や社会的身分、宗教や主義、あらゆる壁を乗り越えて「普遍的」に。

かつすべての目標が相関関係にあり「不可分」に。

これほど壮大でダイナミックな15ヶ年計画は、MDGsでも不可能でした。

政府や国家主導のもと行われた、先進国からの新興国の援助であったMDGs。

その反省点と残された課題を加えることで誕生したSDGsは、MDGsに比べて大きく変わったところがあります。

それは個人や子供も企業も参加できる魅力があるという点です。

地球が悪くなるのを、黙ってみているわけにはいかない。

けど、ひとりの力ではどうしようもできない。

そんなときに、世界中に「SDGs」という共通認識があれば世界の同じ考えの人と繋がることができます。


3. 特性が効果を発揮するたったひとつの要因

「普遍的である」

「不可分である」

「変革的である」

以上3つの特性を紹介しました。

これらの特性を活かしきるためには、足りないものがひとつだけあるのです。

それは「行動に移す」ということです。

どんな小さなことからでもいいので、まずは行動に移してみましょう。

まずは自分の身の回りや手の届くところ、変えられるところから変えていくことが大切です。

自分にできることが何か具体的に教えて!

という方にはコチラ↓の記事をオススメします。

https://muko-papa.com/sdgs-level1/

誰でもソファの上から始められるSDGsのアクションをまとめた「ナマケモノにもできるアクションガイド」のレベル1です。

是非参考にしてみてください。


まとめ
  • SDGsは「普遍的」「不可分」「変革的」という特性でMDGsより優れる。
  • SDGsの3つの特性を理解すると17の目標達成に向けた行動の計画が立てられる。
  • 具体的にどんな行動を起こせば良いかは「ナマケモノにもできるアクションガイド」を参考にするとよい。

以上、ムコパパでした^^

ではまた!

ABOUT ME
ムコパパ
SDGsに関する情報を発信しています。SDGsについて詳しくない方でも、大人から子どもまで幅広く親しんでもらえるようなブログを運営しています。

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