MDGsについて

SDGsの前身であるMDGs「ミレニアム開発目標」を解説

こんな疑問ありませんか?
  • SDGsってなんで始まったの?
  • SDGsは誰が始めたの?
  • そもそも世界の問題は今までどうしてきたの?
ムコパパ

こんにちは!
ムコパパです。

このブログではSDGsについて学んで実践できる情報を発信しています。

今回は2000年にスタートした「MDGs」について解説します。

SDGsと言葉がよく似ていますが、MDGsは2000~2015年に実施された、SDGsの前身となるものです。

実はSDGsには、MDGsが解決できなかった課題や、MDGsを実施して新しく生まれた問題を解決する目標が取り入れられています。

ワコ

MDGsなんて知らなかった!

なんでSDGsほど知られてないんだろう?

ムコパパ

MDGsは先進国の政府や国のトップが、発展途上国を援助しようと思って始めたんだ。

私たち国民がMDGsを知らないのも無理はありません。

MDGsは政府主導・国家間で行われた活動で、私たち国民はほとんど参加していないからです。

MDGsの主な内容は、先進国から発展途上国に資金援助をすることで途上国の問題を解決しようとするものでした。

しかしそれだけでは不十分でした。

MDGsだけでは解決できなかった問題を、国民も企業も一緒になって解決しようと新たに始めたものこそSDGsなのです。

MDGsを知ることで、SDGsの達成のために必要なことが見えてきます。

ムコパパ

僕は最初はSDGsのことなど全く知らない、ごく普通のサラリーマンでした。
しかし我が子が産まれ、我が子が少しでも住みやすい地球を残したいと思い、SDGsを日々学んでいます。

この記事を読んでわかること
  • SDGs誕生の歴史
  • SDGsとMDGsの違い
  • なぜMDGsでは世界の問題を解決しきれなかったのか
娘・ワコ

一緒に学んでいきましょう!

MDGsは先進国が途上国を支援する活動

MDGsとはミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)の略称です。SDGsの前身であり、SDGsと同じように8つの目標がありました。

MDGsがスタートしたのは2000年のこと。

2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられました。

MDGsは,極度の貧困と飢餓の撲滅など,2015年までに達成すべき8つの目標を掲げ,達成期限となる2015年までに一定の成果をあげました。

その内容は後継となる持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)に引きつがれています。

MDGsの8つの目標とSDGsとの違い

MDGsの目標は8つありました。

SDGsとの違いを見ると、MDGsで何が足りなかったのか、SDGsで新たにわかったことは何かがわかります。

MDGsの8つの目標
  1. 極度の貧困と飢餓の撲滅
  2. 初等教育の完全普及の達成
  3. ジェンダー平等推進と女性の地位向上
  4. 乳幼児死亡率の削減
  5. 妊産婦の健康の改善
  6. HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
  7. 環境の持続可能性確保
  8. 開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

SDGsと比べて、良く似ている目標があるのが分かります。

①極度の貧困と飢餓の撲滅

②初等教育の完全普及の達成

③ジェンダー平等推進と女性の地位向上

④乳幼児死亡率の削減

⑤妊産婦の健康の改善

⑥HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止

⑦環境の持続可能性確保

⑧開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

MDGsの成果と残った課題

MDGsは2015年までに達成できた目標と達成できなかった目標があります。

最終的な報告は国連広報センターの「国連ミレニアム開発目標報告 2015 – MDGs達成に対する最終評価」にまとめられていますが、ここでは一部を抜粋してご紹介します。

  1. 開発途上国で極度の貧困に暮らす(1日1ドル25セント未満で暮らす)人々の割合」が1990年の47%から14%に減少
  2. 「初等教育就学率」が2000年の83%から91%に改善
  3. 「インターネットの普及率」が2000年に世界人口の6%から43%まで増加
  4. 「HIVへの新たな感染者」が2000年から2013年の間で約40%低下
  1. 「5歳未満児や妊産婦の死亡率」⇒改善は見られたものの目標には及ばなかった
  2. 「女性の地位」⇒就職率や政治参加率などで男性との間に大きな格差が残っていた
  3. 「二酸化炭素の排出量」⇒1990年比較で50%以上増加

世界で課題が残ったように、日本国内でも「女性の地位」の向上はまだ達成されたとは言えない状況にあります。

MDGsの目標が達成できなかった原因として以下の2つがあります。

MDGs目標未達成の原因
  • 国や政府が主役であり、企業や国民の参加がなかった
  • 先進国内の問題が解消されなかった

MDGsで主に行われていたものが、先進国と途上国の2国間でのODA(政府開発援助)でした。つまり途上国の問題を資金援助で解決しようとしたのです。

ですが、それだけでは途上国が自立して自分たちの経済力を上げることにはつながりませんでした。

また、先進国が自国の中にある社会問題を対象としなかったこともMDGsの目標が達成しきれなかった原因のひとつです。

これらの反省を盛り込んで、さらにもう15年の歳月をかけて世界的な問題を解決しようと始まったものこそSDGsなのです。

つまり国民ひとりひとりが世界を変える主役になり、アイデアやイノベーションが誘発されれば政治の力では及ばなかった解決策や新しい視点が生まれることが期待されています。

まとめ
  • MDGsはSDGsの前身
  • 主に先進国の政府開発援助(ODA)による途上国の問題解決
  • 一定の効果が見られたが、残された課題を解決するためにSDGsが計画された
ムコパパ

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
これからも一緒にSDGsについて学んで行動していきましょう!

ワコ

まずはできることから!
できそうなことから!

ムコパパ

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ワコ

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