こんにちは!
ムコパパです。
このブログではSDGsについて学んで実践できる情報を発信しています。
世界では様々な不平等が問題となっています。
例えば日本では男女の違いによる賃金格差や、年齢による職業選択の幅、住む地域による日常生活の利便性が問題となっています。
世界を見渡せば、先進国と途上国の不平等、信仰する宗教の違いによって被る不平等など、不平等は様々な形で私たちの生活に影響します。
不平等は「誰ひとり取り残さない社会」の実現を妨げる要因であり、人々から不平等を取り除くことが「持続可能な社会」を形作ります。
この記事では、不平等がもたらす負の影響と、不平等をなくすために私たちにできることを紹介します。
僕は最初はSDGsのことなど全く知らない、ごく普通のサラリーマンでした。
しかし我が子が産まれ、我が子が少しでも住みやすい地球を残したいと思い、SDGsを日々学んでいます。
- 世界の不平等の現状
- 日本の中の不平等がもたらす問題
- 私たちにできること
一緒に学んでいきましょう!
- 10.1 2030年までに、各国の所得下位40%の所得成長率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる。
- 10.2 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
- 10.3 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、ならびに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。
- 10.4 税制、賃金、社会保障政策をはじめとする政策を導入し、平等の拡大を漸進的に達成する。
- 10.5 世界金融市場と金融機関に対する規制とモニタリングを改善し、こうした規制の実施を強化する。
- 10.6 地球規模の国際経済・金融制度の意思決定における開発途上国の参加や発言力を拡大させることにより、より効果的で信用力があり、説明責任のある正当な制度を実現する。
- 10.7 計画に基づき良く管理された移住政策の実施などを通じて、秩序のとれた、安全で規則的かつ責任ある移住や流動性を促進する。
- 10.a 世界貿易機関(WTO)協定に従い、開発途上国、特に後発開発途上国に対する特別かつ異なる待遇の原則を実施する。
- 10.b 各国の国家計画やプログラムに従って、後発開発途上国、アフリカ諸国、小島嶼開発途上国及び内陸開発途上国を始めとする、ニーズが最も大きい国々への、政府開発援助(ODA)及び海外直接投資を含む資金の流入を促進する。
- 10.c 2030年までに、移住労働者による送金コストを3%未満に引き下げ、コストが5%を越える送金経路を撤廃する。
世界の現状
不平等ってどんなものがあるの?
世界では先進国と途上国の不平等や、経済的豊かさの不平等があるよ
世界では所得、経済、人種、ジェンダーなどさまざまな不平等が存在しています。
こういった様々な不平等が貧困、飢餓、ジェンダー差別など、SGDsによって解決すべき問題の根本的な原因となっています。
つまり世界で起きている問題は不平等が原因で起きている問題なのです。
目標10の「ターゲット」と「解決策」
この世界の不平等を解決するべく、SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」では、以下の7つの具体的目標と3つの具体的手段を掲げています。
- 2030年までに、各国の所得下位 40%の所得成長率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる。
- 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
- 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。
- 税制、賃金、社会保障政策をはじめとする政策を導入し、平等の拡大を漸進的に達成する。
- 世界金融市場と金融機関に対する規制とモニタリングを改善し、こうした規制の実施を強化する。
- 地球規模の国際経済・金融制度の意思決定における開発途上国の参加や発言力を拡大させることにより、より効果的で信用力があり、説明責任のある正当な制度を実現する。
- 計画に基づき良く管理された移民政策の実施などを通じて、秩序のとれた、安全で規則的かつ責任ある移住や流動性を促進する。
- 世界貿易機関(WTO)協定に従い、開発途上国、特に後発開発途上国に対する特別かつ異なる待遇の原則を実施する。
- 各国の国家計画やプログラムに従って、後発開発途上国、アフリカ諸国、小島嶼開発途上国及び内陸開発途上国を始めとする、ニーズが最も大きい国々への、政府開発援助(ODA)及び海外直接 投資を含む資金の流入を促進する。
- 2030年までに移民労働者による送金コストを3%未満に引き下げ、コストが5%を超える経路を撤廃する。
むむむ…つまり、どういうこと?
SDGsの目標には「こうしたら達成」という合格点と、「こうやって解決しよう」という具体的なアクションが決められているんだよ
SDGsの17の目標には、具体的目標と具体的手段である「169のターゲット」が紐づけられています。詳しくは下記のサイトをご参照ください。
世界で起こっている貧富の差がわかるジニ係数
世界で大きな問題となっているのが先進国と途上国の貧富の差によっておこる不平等です。
貧富の差が広がれば、お金のない国の人々は貧困や飢餓といった問題に陥ります。
世界の人口約78億人に対してたった2000人のお金持ちが、貧しい人たち46億人分の資産を持っているとされています。
つまりたった2000人のお金持ちが世界の人口の半分以上の資産を持っているのです。
国名 | ジニ係数 |
アメリカ | 0.40 |
日本 | 0.33 |
南アフリカ | 0.62 |
フランス | 0.29 |
ブラジル | 0.48 |
ノルウェー | 0.26 |
社会の所得分配の不平等さを表したものにジニ係数というものがあります。
ジニ係数とは0に近いほど格差が小さく1に近いほど格差が大きいという数値になっています。
2019年のデータでは南アフリカなどの途上国は先進国に比べてジニ係数がかなり高くなっています。
このように先進国と途上国ではジニ係数に大きな差があり、この不平等さが世界の貧困、飢餓の原因となっています。
日本の現状
日本ではどんな不平等が問題なの?
日本では男女で給料や管理職への登用率の格差が問題となっているよ
ジェンダーギャップは日本の慢性的な課題
日本で問題となっているのは男女の不平等、ジェンダーギャップによって起こるジェンダー差別の問題です。
ジェンダーとは【社会的、文化的に作られた性別】のことで【男性は仕事をして女性は家事をする】のような価値観、考え方です。
国名 | ジェンダーギャップ |
ノルウェー | 0.84 |
フランス | 0.77 |
アメリカ | 0.76 |
韓国 | 0.68 |
日本 | 0.65 |
この男女間での不平等を数値化したものがジェンダーギャップといいます。
ジェンダーギャップとは0に近いほど格差が大きく、1に近いほど格差が小さいという数値になっています。
日本は他の先進国に比べてジェンダーギャップが高く男女間での不平等がジェンダー差別の問題を引き起こしています。
ジェンダー差別の問題はSDGs目標5でも問題になっているように、雇用や賃金格差などの問題につながっています。
具体的にどのような問題が起きているか説明していきます。
ライフイベントと雇用
女性には結婚、出産というライフイベントがあり、ほとんどの人が経験するイベントです。
ですが日本は出産による産休、育休といった制度があまり普及していません。
それが原因で出産時に退職を余儀なくされてしまったり、育児での労働時間、職種などの制限があり男女間での雇用格差が起こってしまっています。
シングルマザー
近年増加しているひとり親世帯の半数以上は女性というデータがでています。
ひとり親世帯の女性は育児、家事をしながら仕事をしなくてはいけません。
それにより働ける時間に制限がされてしまい、正規雇用が難しく男女間での雇用格差に繋がってしまいます。
雇用形態による賃金格差
雇用でも触れたように育児をしている女性やひとり親世帯の女性は正規雇用が困難です。
パート、アルバイトでの雇用が必然的に多くなってしまい男性より収入が低くなり賃金の面でも格差が生まれてしまいます。
さらに日本は管理職での女性の登用がとても少なく、帝国データバンクが全国2万3680社を対象に2020年に実施した調査によると女性の管理職への登用率は世界平均27%に対して日本は平均7.8%という低い結果が出ています。
外国人労働者との不平等
さらに日本では人種の不平等によっても雇用、賃金格差の問題が起こっています。
日本には外国人を雇用しない会社や、外国人の賃金は日本人よりも低く設定されている会社がまだ多く存在します。
日本人の中には日本語が話せない外国人を敬遠してしまったり、コミュニケーション不足による人間関係の悪化よって外国人が働きにくい環境が出来てしまう現状があります。
このような不平等が現在の日本では大きな問題になっています。
私たちにできること3選
私、自分が女だからって不平等な扱いを受けるのイヤだ!
なにかできることはないの?
不平等を感じたら、SNSなどで声を上げてみよう
世界や国内の不平等を解決するために私たちにできることは、以下の3つです。
- 身近な不平等に気づく
- SNSなどで声を上げる
- 活動団体を支援する
身近な不平等に気づく
まずは身近な不平等に気づく目を養うことです。
あなたにとっては当たり前でも、周りから見るとあなたが不平等・不利益を被っていることがあります。
例えば「新社会人は仕事で役に立つため、残業をしてでも仕事をこなさなければならない」「先輩社員や上司が帰るまでは帰れない」などの思い込みはありませんか?
女性社員だからといってお茶汲みを頼まれたり、男性社員だからとって力仕事をやらされてはいませんか?
上記は極端な職場の例ですが、学校や日常でも「それは不平等なのでは?」と疑う目を持つことが大切です。
常識や慣習に縛られず、あなたや周りの人が生きがいを持って日々を暮らすことを目指しましょう。
SNSなどで声を上げる
皆さんは「#metoo運動」「#kutoo運動」をご存知ですか?
職場でのセクシャルハラスメントに耐えかねた人たちがSNSでハラスメント根絶を訴えたところ、ハッシュタグ「#metoo」「私も!(Me too!)」と拡散して世界中に協賛の声が集まって大きな反響を呼びました。
同じように「女性はハイヒールを履くもの」という固定観念に意義を唱えるため、上記の「#metoo」に「くつ」「苦痛」をかけて「#kutoo」運動も起こりました。
SNSは市民権を世界に発信するツールです。
普段声に出せなくて苦しい思いを抱えている方は、SNSで助けを求めてみましょう。
同じように苦しんでいる仲間がきっと協賛してくれるはずです。
活動団体を支援する
繰り返しになりますが人や国の不平等は貧困、飢餓、ジェンダー差別など他のSGDsの目標の原因や世界で起きている様々な問題の原因になっています。
たくさんの支援団体が解決に取り組む活動をしているので、こういった支援団体の活動を手助けすることが私たちにできる最善の方法となります。
NPO法人 グッドネーバーズジャパン
グッドネーバーズ途上国における主要産業に必要な技術研修をして住民の能力を強化し、生産性を高め所得向上を促す取り組みを行っています。
また青少年、成人、女性の就労・起業の可能性を広げるため、コンピューター、英語、裁縫技術などの技能訓練なども行っています。
NPO法人 レディープロモート
働く女性のスキルアップの支援をしたり女性の正規雇用率の向上、働く女性の職場での問題を解決するために活動している団体です。
ビジネスマナーやビジネススキルの研修を行ったり、問題解決の相談会なども行っています。
NPO法人 国際留学生協会
国際交流の発展促進、留学生への物心の援助、留学生の向学心助長を目標掲げ留学生の就職、転職の支援をしたり、留学生と日本人との交流の場を作る活動などをしている団体です。
- 人や国の不平等は貧困や飢餓などあらゆる問題の原因となる
- 日本では特にジェンダーギャップを解消することが課題
- 周りの不平等に気付き、SNSなどで声を上げれば必ず仲間が見つかる
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
これからも一緒にSDGsについて学んで行動していきましょう!
まずはできることから!
できそうなことから!
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