こんにちは!
ムコパパです。
このブログではSDGsについて学んで実践できる情報を発信しています。
SDGsと聞くと「環境問題」や「途上国の経済格差」などをイメージしますよね。
ですが、SDGsは「持続可能な開発目標」。
つまり経済的発展が主旨です。
人々が経済的発展を持続するには、何よりも健康であることが大切です。
しかしフタを開けてみればどうでしょう?
先進国である日本では「過労死」が社会問題になり、世界でも「Karoshi」として認識されています。
「孤独死」が絶えない今、高齢者への福祉も全員に行き渡っているとは言えません。
救えるはずの命が救えないなんて、こんなにやるせないことはないよね…
健康とは何か、福祉とは何か?
医療に恵まれ、平均寿命がダントツに長い先進国である日本だからこそ考えていく必要があります。
僕は最初はSDGsのことなど全く知らない、ごく普通のサラリーマンでした。
しかし我が子が産まれ、我が子が少しでも住みやすい地球を残したいと思い、SDGsを日々学んでいます。
- 世界と比較してわかる、日本の健康福祉の良いところ
- 日本の健康福祉の現状
- 私たちにできること
一緒に学んでいきましょう!
- 3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
- 3.2 すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
- 3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
- 3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
- 3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
- 3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
- 3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。
- 3.8 すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHc )を達成する。
- 3.9 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。
- 3.aすべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
- 3.b 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。
- 3.c 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。
- 3.d すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。
防げるはずの病気で亡くなっている世界の人々


そもそもなんでSDGsでは健康に関する目標があるの?
知識や薬さえあれば救えるはずの命がたくさん亡くなっているからだよ
目標3「すべての人々に健康と福祉を」の概略は次の通りです。
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
発展途上国を中心に、子どもや妊婦への医療と福祉は不足している傾向にあります。
特に途上国での子どもの死亡率は依然として高い傾向にあります。
そして妊婦では、妊娠や出産時に発症した合併症で毎年多くの方が亡くなっています。
途上国では、出産に医師が立ち会うことは稀だからです。
- 5歳に満たずに命を落としてしまう子どもは毎年600万人以上
- 適切な医療があれば防げる程度の病で亡くなる子どもは毎年1万6,000人以上
人々の健康が損なわれるのは、途上国だけではありません。
先進国でも医療の行き届かない地域や貧困世帯が存在します。
そもそも病院や診療施設へのアクセスが不便な地域やでは、緊急医療を受けるのに時間がかかります。
一刻の猶予を争う場合、死亡率は高くなってしまうでしょう。
単身世帯は自身の異変に対する勝手な自己判断や、突発的な病症の際に救急車を呼ぶ他の人がいないなどの原因があります。
- 先進国では当たり前に受けられる治療や支援がないために、途上国では子どもや妊婦が亡くなるケースが多い。
- 先進国でも、診療施設へのアクセスの不便な地域や単身世帯を中心に緊急医療を受けられず亡くなる場合がある。
日本の健康と福祉


日本は長寿の国だけど、他の国と何か違うところがあるの?
僕たちが普段何気なく使う「保険」や「健康診断」は、世界から見てもすごい取り組みなんだ
世界が称賛する日本の「当たり前」
日本は医療体制がとても整っている国です。
先進諸国と比較しても、優れている点がいくつかあります。
- 国民皆保険制度
- 母子健康手帳
- 職場や学校での定期検診義務
「国民皆保険制度」は国民の就業形態や年齢、所得などに応じて様々な救済制度があります。
例えば全国民が加入する国民健康保険により、誰一人置き去りにすることなく医療費を全額負担する必要はありません(保険適用)。
そして世界でも広がりを見せているのが「母子健康手帳」です。
妊娠、出産、子どもが成長するまで、細かな記録を医師や病院で管理することができます。
加えて母子健康手帳には、妊娠中や出産前後、育児に関する知識が書いてあるため、母子の健康リスクを下げる効果があります。
この母子健康手帳というシステムは先進諸国から見るととても画期的で、実は世界中が模範を試みているのです。
- 妊娠から赤ちゃんの成長まで、病院が記録をし、管理する
- 成長曲線により、赤ちゃんの成長に異常がないかわかる
- ワクチン接種記録により、まだ受けていないワクチンがわかる
- 妊娠から子育てまで、親にとって必要な知識が書いてある
- すべて無料
僕の住む市では「父子健康手帳」も無料で配布され、子育て準備に必要なものや子どもの成長の見守り方が書いてあります。
日本の健康を損なわせている「習慣」と「国民性」
世界から見ると優れた医療制度が整っている日本ですが、一方で世界からしたら異常な習慣もあります。
- 喫煙に対する意識
- 飲酒に対する意識(アルコール・ハラスメントなど)
- 働き方と精神疾患
- 少子高齢化
タバコは世界中で規制が進んでいます。
なぜなら百害あって一利なしだからです。
特に人体への健康被害は、タバコを吸う本人に限りません。
その上日本では欧米諸国に比べ、タバコがとても安く手に入るのです。
お酒に関しても、日本では年功行事で飲まれる場合が多いです。
嗜む程度なら良いのですが、会社の上下関係で細かな慣習があったり、他人に飲酒を強要する「アルコール・ハラスメント」は世界から見ても異常のようです。
そして冒頭でも触れた「過労死」や「過労自殺」も問題となっています。
勤勉で責任感が強く、終身雇用の社風の残る日本の国民性が招く健康被害と言えます。
- 飲酒や喫煙など、健康被害を伴う習慣が問題
- 「過労死」「過労自殺」は日本の国民性による健康被害
また整った医療体制により長寿国となった日本の弊害として、「健康寿命」を長く保つことや、少子高齢化への対策は日本の解決すべき課題といえるでしょう。
私たちにできること
日本の中にも健康によくないことはあるし、世界にはもっと過酷な人たちがいるんだね
日本の健康も世界の健康も、僕たちにできることはあるよ
以上見てきたように、健康と福祉は日本国内でも様々な形で課題があります。
日本は医療体制の整った先進国です。
子どもや妊婦が知識不足の点から亡くなるケースは限りなく少ないです。
問題なのは、弱者を支える医療制度の届かない領域に個人がどうアプローチするかです。
- 医療が当たり前に受けられることは世界でも稀だということを知る。
- 禁煙、分煙を守り、可能であれば断煙していく。
- アルコール・ハラスメントに誠意をもって反対する。
- 誰かの心の支えになる。特に身近で悩んでいる人や思い詰めている人の話を聞く。
- 老後に備え、健康貯金をしていく。食生活や運動習慣を見直す。
まずは世界と日本の違いを知ることです。
日本の優れた点、世界から見ると劣っている点があり、健康についてひとりひとりが意識を高く持つことです。
タバコやお酒も年々規制が厳しくなり、喫煙所も少なくなっています。飲酒運転も厳罰化されました。
心の健康を救えるのは人とのコミュニケーションが一番です。誰かに話すだけでも悩みや不安は軽くなるものです。身近に相談できる人がいなければ「こころの健康相談統一ダイヤル(0570064556)」に電話をしてみてください。
もっと具体的にできることを知るには、国連が広報している【ナマケモノにもできるアクションガイド】を参考にすることをおすすめします。
まずはソファに寝たままできることから始めてみませんか?
- 世界から見ると日本には優れた健康保険制度がある
- 世界から見ると日本には異常な不健康習慣がある
- 心の健康は誰かに相談することで保つことができる
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
これからも一緒にSDGsについて学んで行動していきましょう!
まずはできることから!
できそうなことから!
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