こんにちは!
ムコパパです。
このブログではSDGsについて学んで実践できる情報を発信しています。
SDGsの目標の1つ目にもなっているように、世界では貧困がとても大きな問題となっています。
貧困とは経済的不自由で生活に困窮している状態を指します。
貧困には【絶対的貧困】と【相対的貧困】がある。
貧困は2種類あり、「1人あたり1日1.9ドル(日本円で約220円)以下で生活している状態」と国際基準で定義されている【絶対的貧困】と、
その国の平均所得に対して収入が足りていない状態の【相対的貧困】があります。
発展途上国では「絶対的貧困」が、先進国では「相対的貧困」が問題です。
日本に住む私たちの身近には、「相対的貧困」に苦しむ人たちがいます。
たとえばシングルマザー・ファザーの家庭や、奨学金の返済義務を抱えた新社会人などは相対的貧困に陥る場合が多いです。
日本に住んでいても例外じゃないんだね
そして貧困の中でも「子どもの貧困」がもたらす様々な問題は深刻です。
栄養不足で病気になったり亡くなったりする子どももいれば、家計を助けるために児童労働を強いられたり学校に通わせてもらえない子どももいます。
貧困は様々な社会問題の原因にもなり、またそれが貧困の原因にもなる「負の連鎖」となります。

貧困問題は私たち全員が関心を持ち、負の連鎖を立ち切らなければなりません。
そしてこの貧困問題を解決するために私たちにもできることがあるんです。
僕は最初はSDGsのことなど全く知らない、ごく普通のサラリーマンでした。
しかし我が子が産まれ、我が子が少しでも住みやすい地球を残したいと思い、SDGsを日々学んでいます。
- 世界の貧困の現状
- 日本でも隠れた貧困が存在すること
- 私たちにできること
一緒にSDGsについて学び、貧困に苦しむ人を少しでも減らすために、今できることをやっていきましょう。
一緒に学んでいきましょう!
- 1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
- 1.2 2030 年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。
- 1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
- 1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的 資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
- 1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。
- 1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
- 1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。
世界の貧困の現状


貧困で苦しんでいる人は何人くらいいるの?
世界でおよそ8億人、だいたい9~10人に1人が貧困で苦しんでいるよ
世界では貧困がどの程度広まっているのか、具体的に数字を見ていきましょう。
発展途上国で問題となっている「絶対的貧困」
1人あたり1日1.9ドル(日本円で約220円)の生活水準を満たしていない状態で暮らしている人は、2015年時点で約8億人存在するというデータがあります。
私たちの生活で考えると1日1本のペットボトルの水とおにぎり1個で毎日生活するようなものです。
中でも南アフリカと南アジアなどの発展途上国に多く、全体の約7割〜8割といわれています。
貧困がもたらす問題は様々あり、健康問題、紛争問題、ジェンダー差別などが挙げられます。
- 健康被害
- 紛争
- ジェンダー差別
貧困がもたらす問題①健康被害
まず健康被害です。
貧困の人々は厳しい環境での生活を強いられているので病気、怪我のリスクが高くなります。
さらに金銭的な理由で病院に行けないという問題が起こります。
貧困がもたらす問題②紛争
次に紛争問題です。
貧困の苦しみから逃れるために、食糧や仕事の利権を巡って紛争が起きます。
紛争が起こると、住む場所を失ったり避難したりして難民が増えます。
難民が増えれば貧困する人々も増え、治安の悪化によってまた紛争が起こりやすくなっていくという負の連鎖が起こります。
貧困がもたらす問題③ジェンダー差別
最後にジェンダー差別の問題です。
SDGs目標の5にもなっているように、男性は仕事、女性は家事というジェンダー差別の考えが世界にはまだ根強く残っています。
家事などで学校に通えず、社会を生きていくための知識や経済力が身につかない環境を作ってしまうジェンダー差別が貧困の原因になっています。
負の連鎖を生む子どもの貧困
さらに大きな問題とされているのが子供の貧困です。
貧困の半数は0~17歳までというデータがでています。
- 0歳〜4歳 1億700万人 15.1%
- 5歳〜9歳 1億1320万人 15.9%
- 10歳〜14歳 9380万人 13.2%
- 15歳〜17歳 4160万人 5.9%
- 18歳〜59歳 3億200万人 42.6%
- 60歳以上 5210万人 7.3%
子ども自身への影響も問題ですが、大きな問題は子供が貧困すると長期間に貧困が続いてしまい社会、経済に大きな影響を及ぼします。
このように貧困というのはいろいろな要因が重なって起こっている問題です。
日本の現状


世界的に多い絶対的貧困とは対照的に、日本では相対的貧困が大きな問題になっています。
2016年に発表されたデータでは日本の貧困率は14番目、先進国の中では3番目とかなり高い数値になっているんです。
原因は非正規雇用の増加、ひとり親世帯の増加による子供の貧困などが挙げられます。
非正規雇用の増加
日本では年々非正規雇用が増えていて、2019年には労働者全体の38%の人が非正規雇用形態で働いているというデータがあります。
正規雇用と非正規雇用の収入差をなくす努力が政府や企業で進められていますが、まだ解消への課題は多く、さらにリストラのリスクが高くなるという問題があります。
ひとり親世帯の増加
もう一つの問題がひとり親世帯の増加による子どもの貧困です。
日本はひとり親世帯の半分が貧困と言われていて、ひとり親世帯の大半は母子家庭です。
子育てと並行するために働き先が限られていたり、給料が男性より低いというジェンダー差別が日本でもいまだに存在します。
母子家庭の貧困が増加すると、それに伴い子どもの貧困が増えています。
家庭の貧困から子どもの貧困へ
子どもが貧困してしまうと精神的な問題が大きく、学力低下の原因になったり、コミュニケーション能力が育たず、大人になっても貧困を抜け出せない可能性が上がってしまいます。
貧困問題を解決するには、子供の貧困をなくすことが必要不可欠です。
私たちにできること
私たち1人ひとりの力は小さくても、集まればとても大きな力になります。
貧困を解決する為に活動している団体が世界中にあり、こういった団体に寄付をしたり、ボランティア活動に参加することが貧困の人々の大きな手助けになります。
ここで、貧困をなくすために活動する団体をいくつかご紹介します。
認定NPO KIDSDOOR
キッズドアは主に貧困で勉強が出来ない子どもたちの為に無料の学習支援を行っている団体です。
認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ
むすびえは、ひとり親世帯の支援をしている団体で、生活困窮者に食料の支援をしている子供食堂の助成をしています。
認定NPO法人 ASU-NET
ASU-NETは非正規雇用者の収入格差や働き方を改善するために各種相談や、講習会を行っている団体です。
以上のような団体がこの他にも多く存在します。
たとえば、日本でもっとも貧困率が高い県である沖縄県では、独自の取り組みが支援の輪を広げています。



寄付、ボランティア活動をすることで貧困の人々を手助けできることはもちろん、貧困問題への理解が深まり、問題解決に積極的に取り組む事ができると思います。
私たち1人ひとりの貧困問題への理解と行動が問題の解決に繋がるのです。
- 世界では絶対的貧困、日本では相対的貧困が問題になっている
- 貧困は様々な要因が重なって起こってしまうこと
- 子どもの貧困は負の連鎖を生みやすい
- 寄付、ボランティアなど私たちにも参加できる活動がある
- 1人ひとりの理解と行動が大切
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
これからも一緒にSDGsについて学んで行動していきましょう!
まずはできることから!
できそうなことから!
SDGsを学ぶには、こちらの書籍がオススメです。小学生でも分かりやすく、大人でも体系的にSDGsを学べます。
この他にもSDGsに関する書籍を紹介しています♪
下記のリンクを是非読んでみてください!