こんにちは!
ムコパパです。
このブログではSDGsについて学んで実践できる情報を発信しています。
SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」の達成を妨げている問題のひとつ「海洋プラスチックゴミ」はとても厄介です。
何がどう厄介なの?
プラスチックゴミは海の生き物に有害な上に、分解されるのにとても時間がかかるんだ
プラスチックゴミが海へ流れるのを防ぐには、適切なゴミの回収と再利用が必要不可欠です。
しかし日本をはじめ世界の国では、海に流出するリスクのあるプラスチックゴミが増えているのです。
その再利用を積極的に行い、プラスチックゴミの削減に取り組んでいる企業があります。
パソコンやプリンターで有名なHPです。
パソコンメーカーがゴミの削減?どういうこと?
企業がSDGsの目標達成のためにどういった努力をしているのかを知れば、私たちはその企業の商品を買うだけでSDGsアクションを起こしたことになります。
何かを買うとき・使うとき、せっかくであれば地球に優しい行動につながることをしませんか?
- オーシャンバウンドプラスチックを減らす重要性
- HPのプラゴミ削減への取り組み
- 買い物をするときの「地球に優しい」選択
この記事を読んで、皆さんが買い物をするときに地球や企業に少しでも関心を寄せられるうになればと思います。
一緒に学んでいきましょう!
海洋プラゴミ予備軍
“オーシャンバウンドプラスチック”


リサイクルやゴミの分別はしているはずなのに、海に流れるプラスチックはどこから来たの?
「オーシャンバウンド」という新しい考え方があって、ゴミはそこから来たんだ
海を漂うプラスチックゴミのうち、オーシャンバウンドプラスチックという種類のゴミが年々増えています。
オーシャンバウンドとは、ジョージア大学工学部の海洋プラスチックゴミ研究の第一人者ジェナ・ジャンベック氏が定義した区域のことで、海岸線から50kmの内陸部を指します。
今までの研究や調査では、海洋上のゴミに焦点をあてたものが一般的でした。
しかしジャンベック氏は、海岸線から流出したゴミの量を初めて調査したのです。
ジャンベック氏によれば、適切な方法で回収されたプラゴミの再生や再利用の技術は進んでいますが、オーシャンバウンドに存在する【不適切に捨てられたプラスチックゴミ】の量は世界で年々増大しており、それらを減らすことが海洋の生態系を守る上で重要と指摘しています。
オーシャンバウンドプラスチックとはつまり、回収されなければそのままゴミとなって海に流れ込む可能性のあるプラスチックのことなのです。
- オーシャンバウンド…海岸線から50km内陸部のエリア
- オーシャンバウンドにあるプラスチックゴミ=オーシャンバウンドプラスチック
- オーシャンバウンドプラスチックは海に流出する可能性が高い
- オーシャンバウンドプラスチックは年々増えている
HPが取り組む3つのアクション


正しく回収されなかったプラスチックを再利用することが肝心なのね
HPは主に3つの企業努力をしているよ
HPはIT企業を代表して様々な環境保護活動に取り組んでいます。とりわけプラスチックの再生・再利用に関しては、長期的な目標のもと確実な成果をあげているのです。
HPが取り組んでいる大きな3つの活動を解説していきましょう。
オーシャンバウンドプラスチックを利用した製品作り
HPは自社製品を生産する際に使用されるプラスチックに、オーシャンバウンドプラスチックを積極的に配合しています。
たとえばPCモニターの「HP M22f FHDディスプレイ」の部品には、再生されたプラスチックが85%利用されてます。そのうち5%はオーシャンバウンドプラスチックが配合されているのです。
今回の情報および製品の詳細レビューに関して、iPhoneやPC周辺機器など様々なガジェットのレビューブログを運営しているmatuさん(@matu1983zz)にご協力をいただきました。
matuさん、情報提供ありがとうございます!
オーシャンバウンドプラスチックを利用したPCモニターはどのようなものなのか?見た目は?値段は?
もし気になりましたら是非、matuさんの記事を読んでみてください。
ゴミの回収を通した貧困問題の解決
HPはオーシャンバウンドプラスチックを製品に利用しているだけではありません。回収作業を通じて、貧困国であるハイチに新しい雇用を生み出しているのです。
なんでハイチなの?
みんなペットボトルの水を頼りに生活しているからだよ
ハイチはカリブ海に浮かぶイスパニョーラ島にある国で、大西洋でも貧困層の多い国です。
飲料水としての水を供給できるインフラが整っていないので、ペットボトルの水を飲んで生活しています。
飲み終わったあとのペットボトルは、正しく回収されなければ川や水路から流れて海を汚染する可能性が高いのです。
そこでHPは、ハイチの人々に回収してもらった使用済みのペットボトルを購入し、製品の原材料への活用を進めているのです。
ペットボトルを集めてくればお金になるし、オーシャンバウンドプラスチックを減らすことができるのね!
さらに2020年には、200万ドルを投じてハイチにプラスチック洗浄ラインを開設しました。
高品質の再生プラスチックを製造できる上に、ハイチの人たちに雇用も生まれたのです。
目標1「貧困をなくそう」
目標14「海の豊かさを守ろう」の相乗効果を実現。
プラゴミだけじゃない!気候変動・森林・水資源にアクションするHP
HPの取り組みは再生プラスチックの利用だけにとどまりません。
HPは国際的なNPO団体のCDPが世界中の企業に対して実施した調査で、最も環境に配慮した活動をしている企業であるお墨付きを与えられているのです。
CDPという団体についての詳細はコチラ↓
CDPの調査項目は「気候変動」「森林保護」「水資源保護」の3つで、HPはIT企業で唯一、2020年にすべての分野で2年連続のA評価を獲得したというから驚きです。
プラスチックゴミを減らすだけじゃなくて、色んな環境保護活動も欠かさないなんてスゴい!
CDPからA評価をもらうには活動の成果も出ていないといけないから、本当に大変なことなんだよ
日本の企業で2021年にトリプルA評価を与えられたのは、
- 花王株式会社
- 不二製油グループ本社株式会社
の2社のみでした。
「選んで買う」というSDGsアクション


パソコンの企業がプラスチックゴミの削減や貧困問題の解決をしているなんて、思いもよらなかったよ
僕たちをとりまく商品の数々には、企業の見えない努力がまだあるのかも
「HPを選ぶことで、あなたは少しだけ地球にやさしくなれる」
この言葉は、HPの公式ホームページに記載されているキャッチフレーズです。
パソコンを買う時、CDPのお墨付きであるHPの製品を選ぶことは、確かな調査に裏打ちされた環境保護活動を支援することにつながります。
パソコン以外でも環境対策に力を入れている企業の製品を購入することは、購入者が環境保護活動に協力していることと同じです。
トリプルAは逃しても、「気候変動」「環境保護」「水資源保護」のいずれかでA評価を受けている日本企業は多数存在します。
一例ですが、2021年に「気候変動」に関してA評価を与えられた企業の一覧を見てみましょう。


あ!CMでよく知ってる会社の名前がある!
レポートには各セクターごとに企業の名前が載ってるんだ
レポートに載っている企業は、一度は耳にしたことのあるのではないでしょうか。どの企業も、私たちの見えないところで様々な取り組みをしていることがよくわかります。
何かを買うとき・使うとき、CDPの評価を参考にしてみるのもいいかも知れません。
- 年々増えるオーシャンバウンドプラスチックを再生・再利用した製品を選ぶことは、海の豊かさを守る活動になる
- 環境保護・改善活動を進める企業の商品を買うことは、消費者のSDGsアクションになる
- CDPの評価やレポートが、地球に優しい企業の判断基準になる
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
これからも一緒にSDGsについて学んで行動していきましょう!
まずはできることから!
できそうなことから!
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